「尿に血が混じる」
「検診で尿潜血+を指摘された」
心配という方は以下を参考にしてください
血尿とは?
尿の中に血液が混じっている状態で、尿がピンク色になったり赤色になることです。時には肉眼的に血尿が確認できず、尿検査で尿中の赤血球の存在が判明することがあります。
血尿の原因
原因は様々ですが、主には以下の通りです
・尿路感染症
膀胱炎によって血尿が引き起こされることがあります。排尿時痛や頻尿、残尿感などの症状を伴うことが多いです。
・腎臓疾患
腎炎、腎組織の破壊により血尿が起こることがあります。尿検査で蛋白尿も伴うことが多いです。
・尿路結石
腎臓や尿管、膀胱、尿道に結石が出来ると尿路に損傷を与えて血尿を引き起こすことがあります。結石の位置や大きさによって症状の程度が異なります。
・悪性腫瘍
腎臓や膀胱、尿管に腫瘍ができると血尿が生じることがあります。特に50歳を超えて、他の症状を伴わずに血尿だけが突然出たりすると要注意です。
・原因不明
血尿の精査をしても原因が特定できない事もあります。
血尿の検査
状況に応じて必要な検査を選択します
・尿検査
尿中の赤血球を調べます。感染症や尿蛋白の有無の評価もおこないます。
・超音波検査
体に負担の少ない簡便な検査です。腎臓や膀胱を評価して、尿路結石や悪性腫瘍のスクリーニング検査に有用です。
・尿細胞診
尿に含まれる癌細胞をみつける検査です。悪性腫瘍の有無に用いられます。
・膀胱鏡検査
ファイバースコープを用いて尿道・膀胱内を観察する検査です。結石や腫瘍の有無を確認することが出来ます。
・CT検査
腎臓・膀胱・尿管を調べます。原因の特定には造影剤を用いる検査(造影CT)がより有用です。
血尿の治療
血尿となる原因を同定し、適切な治療プランを立てることが重要です
・尿路感染症の場合:
抗生物質で治療することが一般的です。
・腎臓疾患の場合:
腎疾患の治療は原因によって異なります。多くの種類があるため適切な治療を選択する必要があります。
・尿路結石の場合:
小さな結石であれば水分摂取で自然排出が可能なことがります。大きな結石であれば体外衝撃波結石破砕治療(ESWL)や経尿道的尿管結石破砕術(TUL)などが治療選択肢となります。
・悪性腫瘍の場合:
病気の進行度より手術や放射線治療、抗がん剤治療が選択されます。
血尿でよくある質問
血尿が出ましたが、翌日に消失しました。そのままで大丈夫ですか?
血尿は数日続くほうが少なく、次の日に消えることはめずらしくありません。50歳を超えると悪性腫瘍のリスクが高まりますので泌尿器科で診察を受けることを強くおすすめします。
無症状の血尿です。痛みがないので心配ないですか?
排尿時痛があれば膀胱炎、腰背部痛があれば尿路結石の可能性があります。一方で、症状がなく、肉眼的に血尿を認めた場合は悪性腫瘍の可能性があるので放置せず、必ず泌尿器科で診察を受けてください。
何科を受診すればよいですか?
血尿の場合、まずは泌尿器科を受診してください。泌尿器科は尿路に特化した診療科ですので血尿の原因を特定し、治療することが可能です。
大阪市住吉区や住之江区で泌尿器科をお探しの方は「きしもとクリニック泌尿器科」まで受診してください。
血尿の検査・治療をおこなっております。