「過活動膀胱について心配、、、」
以下のチェックリストをご活用ください。
☑朝起きてから寝るまで8回以上トイレに行く
☑夜寝てから朝起きるまで何回かトイレに行く
☑急に尿がしたくなり我慢するのが難しい
☑急におしっこがしたくなり、漏らしてしまう
上記症状がいくつか当てはまる方は過活動膀胱の可能性があります
過活動膀胱とは・・・
尿が十分にたまっていなくても自分の意志に関係なく、膀胱が勝手に収縮する病気です。膀胱に尿を溜めることができない膀胱の機能障害(畜尿障害)ともいえます。若い方から年配の方まで幅広い年齢で発症しますが、年齢と共に増加が顕著になります。
過活動膀胱の原因
過活動膀胱の原因は様々です。
・加齢により膀胱が固くなる
・膀胱を支える筋肉(骨盤底筋)が弱くなる
・前立腺肥大により前立腺が膀胱を圧迫する
・脳出血や脳梗塞、パーキンソン病、脊髄障害など
過活動膀胱の検査
・尿検査
感染症がないかを調べます
→膀胱炎などを併発している時は感染症の治療を同時にします。
・超音波検査
排尿後の残尿量や膀胱の状態を調べます
→膀胱内の尿の残りが多い場合は排尿障害の治療を施行します。
・血液検査
主に高齢男性で前立腺癌がないかを調べます
過活動膀胱の治療
「薬物治療」や「行動療法」が行なわれます。
薬物療法
・β3作動薬:膀胱を緩めて、尿を溜める機能を高める
・ 抗コリン薬:膀胱が収縮するのを抑える
行動療法
・膀胱訓練:トイレに行きたくなってもできるだけ我慢し、膀胱の容量を拡げる訓練です。
①まずは、5分くらいからはじめます。
②徐々に排尿間隔を延ばしていきます。
・ 骨盤底筋訓練:尿道を締める筋肉を鍛えるための訓練です。
①仰向けになり両膝を軽くたてましょう
②身体の力を抜き、肛門・膣・尿道をギュッと締めます。おならを我慢するようなイメージです。その後緩めます。これを2~3回繰り返し毎日続けます。2~3ヵ月で効果が実感できるようになります。
日常生活で気をつけることは?
・水分の取り過ぎに気をつける
・便秘や太りすぎに注意する
・寒い場所は避け、体を冷やさないようする
過活動膀胱でよくある質問
薬物療法での副作用はある?
抗コリン薬では「口内乾燥」・「便秘」・「残尿量の増加」といった副作用が10~30%でみられます。β3作動薬は抗コリン薬よりも副作用は少なく比較的安全な薬となっております。
治療で治りますか?
若い方は薬物療法や行動療法で治ることが多いです。一方、高齢者の方は膀胱の加齢変化により膀胱が固くなってしまって完全に治ることは難しいこともありますが、薬物療法によって症状の改善が期待できることは多いです。
大阪市住吉区や住之江区で泌尿器科をお探しの方は「きしもとクリニック泌尿器科」まで受診してください。
過活動膀胱の検査・治療をおこなっております。